東山動植物園ってどんなところ?
愛知県名古屋市に位置する「東山動植物園」。園名からもご想像いただけると思いますが、動物園と植物園が同時に楽しめるとても大きな場所です。また、動物園側には小規模ながら遊園地も併設されています。植物園はやや大人向きなので、今回は動物園を中心にご紹介します。1937年開園と歴史は非常に長く、昔から多くの愛知県民や名古屋市民に愛されている動植物園です。園内も広く、動物種が多いことから県外の来園者も多く、毎年来園者数が全国トップ5に入る人気のスポットです。
さらに、「東山動植物園再生プラン」として「歴史と文化に育まれた人と自然のミュージアム」となることを目指し、2016年から大規模な改修が行われています。古い部分が残っているところもありますが、園内のトイレやレストラン、動物の展示場は徐々にきれいにされています。
園の面積は、動物園部分で約32ha、植物園部分で約27haあります。すべて見て回るとかなりの移動距離になるので、ご注意ください。平均滞在時間は、2時間〜4時間半といったところです。じっくりと楽しめば、時間を持て余してしまうことはないでしょう。
アクセスは、名古屋駅から東山線に乗って東山公園駅まで約20分で到着です。駅から動植物園までは、ほんの徒歩数分で到着です。主要駅からのアクセスは、上野動物園や天王寺動物園に匹敵する便利さです。市営の動物園らしく入園料もリーズナブルです。大人(高校生以上)500円、中学生以下の年齢は、無料です。子どもたちと行く時には、とてもありがたいポイントです。
市営と聞くと昔ながらの食堂のようなレストランをイメージしがちですが、動物園のレストランには珍しいフードコートスタイルなので、メニューやバリエーションはかなり豊富です。「きしめん」といった名古屋めしや地元で有名なラーメン店など、その土地ならではのものを食べることができます。「ズーボゲート」には、どうぶつたちのかわいいパンなどが並ぶカフェがあるので、子どもたちは大喜びかもしれません。
東山動植物園のおすすめポイント
ドアラのモデルになった「コアラ」
レストランのメニューと同じく、動物園の動物たちもバリエーション豊富です。ライオン、トラ、キリン、ゾウなど動物園といえばといった動物たちは、みんな見ることができます。知名度抜群で誰もが知っている「コアラ」ですが、実は日本国内で見られる動物園はとても少ないです。中部地方のエリアでは、ここ東山動植物園でしか見ることができないので来園の際はお見逃しなく。さらに、日本で初めてコアラが飼育されたのも、東山動植物園です。そんな愛知県とコアラの縁から、地元中日ドラゴンズのマスコットの「ドアラ」は、東山動植物園のコアラをモデルにしているそうです。
イケメンゴリラ「シャバーニ」
絶対に外せないのが「イケメンゴリラ」として全国的に名を馳せた、「シャバー二」です。イケメンとしては当たり前といえば当たり前ですが、ゴリラとしては異例中の異例、写真集が発売されています。当時、発売された写真集の売り上げも好調だったようで、1万部以上を記録しているそうです。現在でも人気は続いており、数多くのシャバー二グッズが発売されています。本物と目合ったら、イケメンに心奪われてしまうかもしれません。ゴリラは目を合わせて好意を伝えることもあるとも、目を合わせると襲ってくるともいわれています。どちらにせよ思いを伝える際にはくれぐれも慎重に。
日本でここだけ「世界一怖いもの知らずの動物」
せっかく東山動植物園に行くのであれば、是非「ラーテル」を見に行ってください。大きさは、カワウソ程度で頭から尻尾にかけての上側だけが、白っぽいグレーで下側は黒といった見た目をしています。トカゲ、昆虫などの小動物が主食ですが、大のハチミツ好きでもあるそうです。しかし、野生では猛毒を持つヘビを捕食することがあり、猛毒への耐性があるので噛まれても数時間で復活するそうです。ギネスブックにも「世界一怖いもの知らずの動物」として登録されています。そんな動物が、モデルとなった「おかあさんといっしょ」の「ムテ吉」も記憶に新しいかも知れません。「ムテキのムテ吉」は、ラーテルの特性のから付けられたようですね。しかも、「日本で見られるのは、東山動植物園だけ」(2020年現在)というのもおすすめポイントです。
東山動植物園の基本情報
アクセス
営業時間
午前9時から午後4時50分(入園および入園券の発売は午後4時30分まで)
休園日
毎週月曜日
※月曜日が国民の祝日または振替休日の場合はその直後の休日でない日が休園日となります
入園料
観覧券
大人(高校生以上)500円
中学生以下 無料
※観覧券で、動物園と植物園どちらも見ることができます。
公式サイト
東山動物園公式サイト http://www.higashiyama.city.nagoya.jp/