油壺マリンパークの水中ドローン体験 〜自宅にいながらサメに大接近!?〜

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油壺マリンパークが水中ドローンのサービスを開始!

神奈川県三浦市にある水族館「油壺マリンパーク」が自宅にいながら水中ドローンを操作して、映像を楽しむことができるサービスを2021年7月5日に開始しました。

閉館する水族館からのメッセージ

実は2021年9月末に閉館することが決まっている油壺マリンパーク。なぜこのタイミングで新しいサービスを?

閉館を惜しむ方のために

子どもの頃に行った油壺マリンパークに自分たちの子どもも連れて行きたかったという方や遠くに住んでいるが閉園前にもう一度行きたかったという方のために、自宅からドローンを通して水族館に来館できるようにしたそうです。

閉館後の生き物たちのために

閉館してもすぐに生き物たちがいなくなる訳ではありません。他の施設に移動するまでの間、世話をする必要もありますし、餌代もかかります。水中ドローンで得られた収益は、閉館後の生き物たちが引越しするまでの餌代に充てるそうです。

水族館に行くことができない子どもたちのために

神奈川県立こども医療センターに長期入院している子どもたちに、無料で病室から体験できるようにするそうです。また、もし水中ドローンの収益が餌代を引いても残った場合は、神奈川県立こども医療センターに全額寄付するそうです。

ドローンが設置されている回遊水槽

油壺マリンパーク水中ドローンに予約してみた

1回10分間500円、なんと朝の8:00〜9:00を除く1日23時間楽しむことができるとのこと。サービス開始当日ということもあり、口コミや評判もなかったので少し不安でしたが、子どもの頃にお世話になった油壺マリンパークに寄付するつもりで早速予約して体験してみました。

予約方法

インターネット上で簡単に申し込むことができます。この時に必要なのはメールアドレスだけです。

予約ページはこちら

予約するとすぐにメールが届きます。メールが来ない場合は、迷惑フォルダを確認しましよう。私は迷惑メールのフォルダに入ってしまっていました(ドメイン:@drone.aburatsubo.co.jp)。

メールで予約番号が届きますので、サイトにログインして案内に沿ってクレジットカードで決済するだけです。開始時間の10分前までに決済する必要があるようです。

あとは時間になるまで待つだけです。

ログインして待っていると操作開始までの時間をカウントダウンしてくれています。

サメの水槽で水中ドローンを操縦してみた

ドローン操作開始

時間になるとパソコンの画面に水槽の中が映し出されます。何やら水槽の壁のようなものが見えていました。

「ん?ここはどこだ?」これが最初の感想です。

前の人が終わったところから続きなのでしょうか?

パソコン画面に表示される「左回転」「前進」「右回転」「バック」のボタンをクリックしてドローンを操作します。

なんとか水槽の方にカメラを向けることができました。

操作の難しさ

なんと言っても操作が難しい。10分間の体験でしたが、最後まで思い通りにドローンは動かすことができませんでした。

操作が難しい理由は・・・

・ボタンを押してからドローンが反応するまでに10秒ほどかかる
 (インターネット回線の問題?)
・ドローンの今の状況がわからない
 (どこにいてどっちに向いてるの??)
・暗くてわからない
 (夜だったから?ライトがない方に向いてしまうと真っ暗)
・ケーブルで繋がっていて動きが制御されている
 (ボタンが反応していないのか、それ以上先に行けないのかわからない)

始まって2、3分は全くどうしていいのかわからず、ボタンを連打していました。もう一度やれば、もう少しは上達しているかな?

カメラを全画面表示にするとよく見えますが、ドローンが操作できなくなってしまいます。

サメが大接近!!

ドローンの操作に四苦八苦しながらもサメや魚たちを観察することができました。

不慣れなドローン操作を不憫に思ったのか、サメの方から何度か近づいてきてくれました。

こちらに向かってニッコリ?オオメジロザメでしょうか?

油壺マリンパークの水中ドローンはおすすめ?

体験してみた感想は・・・

なんて楽しそうなサービスなんだろう!ということでサービス開始当日に体験してみました。

自宅にいながら誰もいない夜の水族館の魚やサメを観察できたこと、新しい技術を体験できたことは、とてもよい思い出になりました。サメがカメラのすぐ前を横切ってくれた時のワクワク感に加え、自分のドローン操作のおかげでサメを近く見ることができたと思うと喜びは倍増です。

しかし、水中ドローンを思い通りに操作するのは難しい。残念ながら完璧なドローンを操作を遠隔で体験したいと思っている方には向いていないでしょう。また、カメラから映し出される映像も今ひとつで、きれいな映像で隅々までよく生き物を観察したい方にも向いていないかもしれません。

予約が取りやすい?

サービス開始の初日ということもあってすぐに予約が取れましたが、今後は人気の時間帯は予約が取りにくくなるかもしれません。しかし、1回の体験時間は10分で1日23時間体験できるので、全ての予約が埋まってしまうということはないのでは?また、6日前から予約可能で1日前までキャンセルできるようなので、早めに予約しておくのも手ですね。

寄付・募金する気持ちで楽しもう!

今まで楽しませてくれた油壺マリンパークとそこにいる生き物たちに寄付する気持ちでサービスに参加するのであれば、10分500円という価格は納得できると思います。

私も子どもの頃に行ったことのある水族館。閉館してなくなってしまうことは残念ですが、最後まで面白いサービスを提供してくれて感謝しています。

みなさんも是非水中ドローンに挑戦してみてください!

油壺マリンパーク:http://www.aburatsubo.co.jp/

この記事を書いた人
北川 健史

麻布大学で動物人間関係学を学び、馬が子供の発達に与える影響について研究。大学院(修士)を卒業後は、(株)Animal life Solutionsで勤務し、馬と小動物のふれあい広場の運営に携わりながら、大学、専門学校等での講師やドッグトレーナーとしての仕事にも従事する。

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