クオッカとは?
どんな見た目?
クオッカ(クアッカワラビー)は、オーストラリア南西部に生息するカンガルーの仲間です。体長は約40〜50cm(尻尾を含めても約65〜80cm)、体重約3〜4kgとみなさんがイメージするカンガルーよりもかなり小さめです。カンガルーの仲間にしては尾が短く毛が少なく、ネズミと勘違いされた過去もあるようです。この短い尾には脂肪を蓄えることができ、水や食料がなくてもしばらくは生きることができるそうです。
食べ物は?
草や低木、木の葉、果実や種子などを食べています。硬い草や茎でも噛みちぎってしまう丈夫な顎と歯をもっています。
クオッカのくらし
海岸沿いの藪や林の中、湿原など水場の周りを好んでくらしています。日の高いうちは暑さを避けるために日陰で過ごし、草のトンネルを通り道にして移動します。寝る時には、お尻を地面につけた状態でしっぽを抱えたような姿勢で寝ます。
メスのお腹にはポケットが
メスにはカンガルーと同じようにお腹には袋(育児嚢)があり、この中で子供を育てます。なんと生まれたての赤ちゃんはわずか1cmほど。半年もすれば小さなクオッカの子どもが外に出てきます。
絶滅が危機に
他のオーストラリアの野生動物と同様に、移民による家畜やイヌ、キツネの外来種により生息数が急速に減少しました。また、人間の開発による森林伐採や乾燥果による自然火災、湿地の減少によりオーストラリア本土のクオッカは絶滅寸前となりました。外来種や自然破壊の影響が小さかった島(ロットネスト島、バルド島など)では多くのクオッカがまだ生息しています。
世界一幸せな動物?
正面から撮影した顔が笑っているように見えることから「世界一幸せな動物」として人気を集めるようになり、自撮り棒を使って一緒に写真を撮ることも流行っています。ロストネスト島に行けば、そんなこともできてしまいます(観光協会公認)。クオッカは、好奇心旺盛で人をあまり怖がらないため、自ら人やカメラに近づいて来ることもあるそうです。ただし、野生動物なので、捕まえたり、追い回したりはしないようにしてくださいね。
ピカチュウのモデル?
ポケモンの人気キャラクターのピカチュウのモデルになった動物と噂されていますが実際は違うみたいです。ピカチュウを知っている人たちがクオッカを見て「そっくりだ」というところからこの噂が広がったようです。
クオッカに会いに行こう!
日本ではここだけ!
クオッカに会いに行くためにオーストラリアまで行くのはかなり大変でしたが、2020年7月にクオッカが日本で初公開。そのクオッカが見られる動物園は、埼玉こども動物自然公園です。東園の一番奥(正門から一番遠いところ)にクオッカアイランドという施設がオープンしました。
公開時間を確認ましょう
現在、クオッカの公開時間は限定されています。また、天候や健康状態などで展示を中止することもあるので、見に行く前には必ず公式サイトで確認しましょう。もちろん園内のでの案内もありますので、合わせてご確認ください。
いざクオッカとご対面
クオッカアイランドに到着!公開時間になるまではここから先には入れません。入り口の外からでも中の様子は見れるのですが、肝心のクオッカは外には出ていませんでした。
時間になればこの扉から入ることができます。公開当初は、混雑を避けて入場規制をしたり、整理券を配っていたりしたそうです。
13:30からの公開時間に合わせて、扉が開いてクオッカの登場です。扉が開いてすぐに出てくるクオッカやなかなか出てこないクオッカなど性格も様々なようです。
下から写真を撮るようにすれば笑っているように見えるそうですが、これが難しい。20分ほど粘りましたが、残念ながらこの日は笑っているクオッカは撮れませんでした。
仲良く並んで食事をしています。
移動するときはカンガルーのようにぴょんぴょん飛んでいました。確かにしっぽの毛が薄くて少しネズミっぽいですね・・・。
関連グッズも販売中
園内では、クオッカグッズやお土産のお菓子がたくさん販売されていました。流石は時の人(動物)といったところでしょうか?
園内には3ヶ所の売店があります。売店によって売っているものも違いますし、ぬいぐるみも違うので、どのぬいぐるみにしようかと売店巡りをするのもいいですね。
オンラインでのぬいぐるみの販売やユニクロのTシャツ作成サービスを利用したTシャツの販売もしています。
オンライン販売:http://www.parks.or.jp/sczoo/guide/001/001494.html
Tシャツの販売:http://www.parks.or.jp/sczoo/guide/001/001029.html
かわいいクオッカ人気まだしばらく続きそうですね!