動物図鑑｜キリン

・サバンナには、シマウマやサイ、ゾウなどの木や草を食べる動物がたくさん暮らし、それぞれの口の高さに合った植物を食べ分けています。その中で背の高いキリンは、他の動物たちが届かないような高い所の木の葉を食べています。

・シマウマやヌーなどの草食動物たちはキリンの近くで過ごしていることが多いです。これは、遠くの肉食動物を見つけていち早くにげることのできるキリンの近くにいれば、近づいてくる敵にすぐに気付くことができるからです。

・動物園のキリンの引っこしは準備も移動も大変です。キリンがすっぽりと入るくらいに大きな箱を用意します。その中にキリンが入ったら、その大きな箱を車にのせて移動します。道路を走る時のルールで、箱が高くなりすぎると運べなくなってしまうので、キリンの引っこしは子どもの時にすることが多いです。

・キリンの種類によって体の色の濃さや、あみ目の形、大きさなどの柄が違います。

・人間の指紋の様に、同じ模様のキリンは1頭もおらず、体の模様は一生変わりません。

・睡眠時間は20分程度。座りこんでしまうと、立ち上がるまでに時間がかかり、肉食動物が近づいてきた際に逃げ遅れてしまうので、安全だとわからなければ立ったままで休みます。

・大きな体を動かすためには、たくさんのエサを食べる必要があるので、睡眠時間が短くエサを食べる時間が長いです。

・キリンは代謝が低いため、睡眠をほとんどとらなくても生きていくことができる体の造りになっています。

・キリンのツノは皮ふでおおわれていて、中は骨になっており、このツノは「オシコーン」といいます。

・ツノの数は、ほ乳類の中で1番多く、木の葉を食べる時に枝が顔や頭に当たらないように守ったり、敵を攻撃したりする時に使うと言われています。しかし、はっきりとした理由はまだわかっていません。

・赤ちゃんのキリンのツノは生まれてくる時は内側にたおれた状態になっており、成長と共に大人のキリンと同じような形になっていきます。

・首が長いので、自分の足では届かない鼻の穴や耳の中までそうじできる長い舌は、手の代わりとして使っています。

・よく食べているアカシアの木には大きなトゲがありますが、舌を器用に使って葉っぱだけを食べることができます。

・エサの葉っぱを巻き取る時のまさつや、サバンナの強い日差しの下で長時間エサを食べ続け、日焼けをすることで舌がむらさき色になります。