動物図鑑|ライオン

ライオンの顔正面動物図鑑

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基本情報

動物名|ライオン(Lion)
学 名|Panthera leo
分 類|食肉目ネコ科(ネコの仲間)
大きさ|体長:170~250センチメートル
    体重:120~240キログラム
エ サ|ヌー、シマウマ、インパラ、キリン、アフリカスイギュウなど
寿 命|野生下:10~15年
    飼育下:15~20年
生息地|アフリカの草原、インドの一部(草原や木がまばらに生えている乾いた平原)

ライオンの生息地

ライオンの生態

ライオンのくらし

ライオンの親子

ライオンの狩り

夜に若いメスたちが、獲物を追い立てる役と待ち伏せして襲う役に分かれ、チームワークで狩りをします。

・待ち伏せをする役のライオンは、獲物に背を低くして近づきながら、急に飛び出して襲いかかります。飛び出した時のスピードはおよそ時速60キロにもなり、2.5メートル程の高さまで跳び上がることができます。

・ライオンの群れではメスが狩った獲物を食べる順番があり、まずは大人のオス、次にメス、そして最後に子どもたちの番となります。いつも大きな獲物が取れるとは限らないので、子どもの分まで狩った獲物が残らないこともあり、ライオンは群れの中の生存競争も厳しいのです。

・狩りをするメスと群れを守るオスが強くなければ、食料不足や群れを襲われて子どもたちが生き延びることはできません。

ライオンのエサ

大人のライオンが食べるエサの量は1日に8~10キログラムです。一番多く獲物にするのはヌーとシマウマですが、空腹になるとどんな肉でも食べ、飢えている時には死んだ動物を見つけて食べることもあります。

・キリンやスイギュウなど自分たちの体重の2倍以上ある動物を、協力して倒すこともあります。

・お腹が減っていない時に動物を襲うことはありません。これは他の肉食動物も同じです。無駄な殺し合いをしないことは自然界の大切なルールなのです。

ライオンの群れ

ネコ科の中で唯一、群れを作って生活をする珍しい習性を持っています。ライオンの群れは「プライド」と呼ばれ、1~3頭の大人のオス、4~12頭のメスとその子どもたちで形成されます。メスは生まれたプライドで一生を送り、オスだけが入れ替わっていきます。

・メス同士は母、娘、姉妹、祖母、など血が繋がっています。強い絆で結ばれており、狩りや子育てを一緒に行います。そのため、もしも母親が死んでしまっても、子どもは別のメスが面倒を見ます。しかし、食べ物が足りていれば子どもたちの世話をしますが、足りない時には放っておいたり、置き去りにしたりすることもあります。

・縄張りの広さは獲物や水場の量にもよりますが、20~400平方kmと、かなり広い範囲の縄張りを持ちます。(20平方km:およそ4km×5kmの広さ)

・基本的に群れを守るのはオスの役割ですが、オスだけでなくメスも群れを守るため他の群れのメスと戦うことがあります。また、全頭が食べられる量が足りないと、群れの中でも争いが起こります。

・群れの入れ替わり
1、群れを出た若いオスは1頭、もしくは2~3頭で2年間ほど放浪します。
2、成長したオスは、やがて群れを持つオスと対決をします。
3、群れを持つオスに勝つと、そのオスを追い出し、子どもを殺してプライドを乗っ取ります。
4、新しいオスによる群れができ、メスに自分の子どもを産ませます。

ライオンの赤ちゃん

一度に1~5頭の子どもを産み、生後6か月程で乳離れします。2才くらいまではオスもメスもたてがみがなく、見た目に大きな違いはありません。

・メスの乳首は4つあり、自分の子ども以外にもお乳をあげる珍しい習性があります。

・赤ちゃんの頃は体に斑点模様がありますが、成長と共に消えてゆきます。また、3才位になるとオスは短いたてがみが生えそろい、群れを出ていきます。

・生まれてからおよそ1ヵ月でネズミやトカゲなどの小さな動物を追ったり、捕まえたりするようになります。こうした遊びの中で動物の動きを知ったり、反撃されたりして狩りの方法を勉強します。

ライオンの睡眠

肉食動物のライオンは昼間は寝て過ごし、獲物を追いかける夕方に備えています。

・狩りの時間は短いですが、たくさんのエネルギーが必要となるため、ゆっくりと休んで体力を温存しています。

・16~20時間は眠ったり休んだりしています。木かげで寝ていることが多いですが、メスや子どもは木の上で眠ることもあります。

ライオンのからだ

じゃれ合うライオン

ライオンの大きさ

ネコ科の中ではトラの次に大きな動物です。インドライオンはサバンナのライオンより少し小さな体をしています。

・オスの体はメスに比べてがっしりとしていて力は強いですが、素早く動くことはあまり得意ではありません。狩りよりも戦いに向いた体つきをしています。

・メスの体はオスよりも細く、オスに比べると力は弱いですが、動作は素早くかりに向いた体つきをしています。

・目は顔の正面についていて獲物との距離が正確に分かるようになっています。

・インドライオンは、下腹部にひだ状の皮膚のたるみがあります

ライオンのたてがみ

たてがみにはオスにしか生えてきません。様々な長さの毛の塊で、一生伸び続けます。

・たてがみには、顔を大きく見せて相手を威嚇したり、牙や爪の攻撃から首を守ったりする役割があります。

・たてがみの効果で正面からは大きく見えますが、横から見ると意外に細い体をしています。

・子供のオスは生まれてくる時にはたてがみが生えておらず、2才ごろから生え始めます

・長さや色の濃さ生える場所は個体によって違います。

・生息地によっては、オスでもたてがみを持たないライオンがいます。

ライオンの歯

歯は全部で30本あります。とても鋭く、長い4本の犬歯を持っています。

・歯はどれもとがっていて、肉を食べるのに適しています。この歯を烈肉歯と呼びます。

・噛みつく力がとても強いので、一度食らいついたら離れずに獲物が諦めるまで噛みつき続けます。

教えて!飼育員さん!

動物園に行ったらライオンのここに注目してみて!

飼育員
飼育員

耳の裏の虎耳斑という白い斑点は、イエネコにはないので珍しいかもしれません。他にも、鼻のほくろの模様が一頭一頭違うところや、舌のザラザラ、ぷくぷくの手、口のゴムパッキンみたいなところも可愛いので注目してみて下さいね。よーく観察すると、群れの力関係が見られて面白いですよ。

ライオンの飼育はどんなことが大変?

飼育員
飼育員

エサのお肉や部屋のスノコなど、一個一個の物が大きくて重いので大変です。また、施錠ミスなどが命取りになってしまうので気をつけなければいけません。群れなのでよく喧嘩をすることがあり、獣舎の中が大変なことになっていることも…。それと、冬はおしっこが目に染みます。

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