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ゾウを間近で見られる
飼育員の目線でゾウのからだを観察できる動画はこちら!
基本情報
動物名|ゾウ(Elephant)
学 名|Loxodonta africana(アフリカゾウ)
Elephas maximus(アジアゾウ)
分 類|長鼻目ゾウ科(ゾウの仲間)
大きさ|体高:250~400センチメートル
体重:2000~7500キログラム
エ サ|樹木、樹皮、果実、根、草など
寿 命|野生下:60~80年
飼育下:50~70年
生息地|アフリカのサハラ以南、南アジアおよび東南アジアの草原や森林
ゾウの生態
ゾウのくらし
ゾウの家族
オスとメスは普段別々に生活し、メスだけが家族で行動します。お母さんと娘、その子どもたちで、9~11頭の群れになります。
・一番体の大きなメスがリーダーとなり、このような群れをボンド型といいます。
・オスは単独で放浪したり、オスだけで2~14頭の群れを作ったりして生活します。メスに近づくのは交尾の時だけです。
・移動の際には縦長の列を作り、先頭はリーダーの大きいメス、続く大人のメスや若者の間に子どもを入れて最後尾にもう1頭の大きなメスがついて歩きます。全員で子どもを守り、大切に育てるのが家族である群れのルールです。
・休む時は群れの全員が寝るのではなく、見張り役が辺りを警戒しながら他のゾウたちが休みます。
ゾウの食事
大人のゾウは1日におよそ100キロ以上のエサを14~16時間かけて食べます。主に木の葉っぱや枝、草などを食べています。
・大きな群れは同じ場所でエサを食べ続けてしまうと、すぐに食べるものがなくなってしまうため、毎日移動しながらエサを食べます。
・採食時間は日中の暑い時間をさけ、朝や夕方、夜間などの涼しい時間帯に行います。
・1日に飲む水の量は100~200リットルで、50キログラムほどのうんちをします。消化されてない草が多く含まれているため、ゾウのうんちを使って紙を作ることもできます。
ゾウの赤ちゃん
・赤ちゃんは母親のお腹の中で20ヵ月以上を過ごします。そのため、赤ちゃんとは言っても、生まれる時には体重がおよそ90キロになっています。
・1度に1頭の子どもを出産します。乳首は1対で前足の付け根の部分にあります。胸に乳首がある動物は珍しく、他にはジュゴンやマナティ―などの海牛類やゴリラ、人などの霊長類ぐらいしかいません。
・子ゾウが慌てて走ったりすると時々自分の鼻を踏んづけて転んでしまいます。
ゾウのからだ
ゾウの牙
メスよりもオスのほうが大きくて太い牙を持ち、アフリカゾウでは1本の牙の重さが100キロ以上になることもあります。
・牙は歯が発達したもので、人間にとっての上顎の前歯です。
・木の皮をはがしたり、干上がった川底を掘って水を出したり、オス同士で戦う時の武器として使います。
・オスもメスも牙は一生伸び続けます。
・赤ちゃんには牙がありません。鼻ではなく口でお乳を飲むので、牙がない方が飲みやすいのです。乳離れすると牙が伸び始めます。
ゾウの大きさと顔
アフリカゾウは陸に住む動物の中で1番重くて大きい動物です。メスよりもオスのほうが体は大きく、20~30歳の時にメスとオスの体の大きさに差が出るようになります。
・目は顔の横にあり、広い範囲を見ることができます。正面は鼻があって見えにくいので、顔を動かして周りを見ます。
・耳は長さが70センチ程あり、良く聞こえるだけでなく、暑い時には耳を動かして体温を下げることもできます。
・歯は上下左右に各1本ずつの4本(牙は前歯が発達した物なので牙を入れると合計6本)しか生えていません。しかし、1本の歯の重さは3~5キログラムと大きく、ギザギザの溝があり、食べ物をすりつぶしやすくなっています。
・歯は一生で6回生え替わります。人の場合は、普通に歯が抜けて新しい歯が生えてくる垂直交換ですが、ゾウの場合は歯がすり減ってくると、古い歯を奥から押し出し、徐々に生え変わっていく水平交換です。
ゾウの鼻
鼻は筋肉のかたまりで自在に動かすことができ、鋭い嗅覚も備えています。物を掴んだり、水を吸い上げたり、仲間同士でコミュニケーションを取ったりする際にも使います。
・鼻には2つの穴が通っていて、骨はありません。ここに10リットルほどの水を貯めることができます。
・ゾウには上唇がありません。これは鼻の部分が一緒になって長く伸びて太い鼻になったから、と言われています。
・ピーナッツ程の小さな物も鼻先でつまみ上げることができ、更に細かい顆粒上や流動状のものは、一度、鼻の中に吸い込んでから、鼻を口につけてふき出して食べます。
・長さはおよそ2メートルあり、鼻を上にあげて遠くの匂いも嗅ぐことができます。また、人間の手と同じように物を掴んだり、ひっぱったりすることもできます。
アジアゾウとアフリカゾウのちがい
生息地や大きさの他にも、さまざまな体の特徴に違いがあります。
アジアゾウ
アフリカゾウ
教えて!ゾウの飼育員さん
ゾウの飼育はどんなことが大変?
足を健康な状態に維持することが大変です。毎日足をきれいに洗い、爪にオイルを塗り、爪切りをする時間をとっています。時には30分以上かかることもあるので、普段からゾウと良い関係を築けるようにトレーニングを行っています。また、広いゾウ舎の掃除や重量のある食事の準備なども大変です。
動物園に行ったらゾウのここに注目してみて!
鼻の動きや使い方に注目するとおもしろいです。。ゾウの鼻には骨はなく、全て筋肉でできているため、とても器用に動きます。物をつかむ時には鼻先ではなく、鼻の内側を使ってまるで手の様にしっかり持つことができます。